昨日、10/8、辻本さんの山造りの現場に入る。
第5ポイントまで上げられていた資材を使っての防御柵の構築が始まっていました。
2メートル間隔で杭を打ち込み、強い2メートルの高さのパイプをはめこんでいきます。
この柱に6本のワイヤで結びつけて、そして金網ネット縛り付けていきます。上段には電流を流すようになっています。
第5ポイントは、荷揚げのワイヤーが張られている一番の上です。ここから、下に向かっての防御柵の構築が進みます。
この防御柵が数十年間、イノシシや鹿の進入を阻み、その中で、植林が進みます。
が、この山の高さでは、彼らの生活の場でもあるわけで、そこに柵が造られ、その中で彼等にとっても、「宝の山」のような森造りが進むのですから、何としても進入を試みる訳で、この防御柵造りには手抜きが許されません。
急勾配の段差があるところに、また石や切り株や様々な障害物があって、柵にはどうしても隙間が出来てしまうので、この隙間を作らないことが絶対的に求められています。
このように石が隙間を作りますので、一つ一つ取り除きながら進みます。
切り株も妨害物です。一つ一つ、切って取り除いて行きます。
防御柵造りの第5ポイントの高さからは大峰連山が遠望出来ます。
第5ポイントの直下を横断的に歩きます。
ここで、辻本さんは、袋に入れていた木の実を取り出して、土に埋めていきます。
辻本さんは、所々で、切り株の下に、10センチほどの穴を掘って、袋にいれた木の実を地中に埋めていきます。
その日の作業工程で通る場所をあらかじめ想定して、木の実を袋に入れて持っていて、想定したポイントに埋めていきます。
切り株の下は、実が流される心配もなく、格好の実の植え付け場所のようです。
歩くときも無駄なく歩いているのです。
第5ポイントの対岸になる山です。約500メートルの距離です。
第5ポイントからこの対岸にワイヤーを張って、そして、またそこから上に向かって、第6ポイントにワイヤーを渡します。おそらくこの第6ポイントが最後になり、山の頂上までの荷揚げが可能となります。
第5ポイントまでで、空中にワイヤを張るときは、遠投用の釣り竿を使って、オモリを投げてこれにロープを結びつけ、リールを捲いて、引き寄せ、このロープの最後にワイヤーをくくりつけているので、ワイヤーを徒歩で引っ張ると必要がないようにしているのですが、500メートルの距離では釣り竿作戦は無理ではないかと、素人は見ています。
写真の真ん中の枯れ木に滑車を固定するみたいです。
下の写真は、この処の上の写真です。
第五ポイントの上で、この上が頂上になります。
防御柵造りが当面の最大の作業です。
この作業は、体力さえあれば誰でも手伝えます。ポールにワイヤを括り付ける作業など出来ることがありますので,是非、この山造りに参加して下さい。
地下足袋で山に入って下さい。手袋も忘れなく。
また、木の実を種として、地中に埋める作業もこれから本番です。
辻本さんは、必要な種の確保の目途がついています。また、苗を植える木は、すでに育苗中です。植えるポイントはしっかりと絵が描かれています。
また、植える場所の草刈りや,道つけも進んでいます。
これは、隣の杉・檜の人工林の木の根が地上に剥き出しになっている写真です。
杉・檜の人工林では下草が生えず、土が雨で流されているのです。木の根が土を駐める事が出来ないのです。
土砂崩れ、崩壊が始まるのです。杉・檜の人工林ではこれが当たり前になっています。山崩壊の因を作っているのが今の杉・檜の山の現実です。