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熊野古道の「泊観音道」の崩壊していた観音堂祠が、一日、ボランテイアの手によって撤去され、祠の跡からは、秘仏が納められていた岩屋が姿を現した。
観音道は、西国33カ所札所の「観音様」が石仏として置かれ、ここにお参りすれば33カ所参りと同じ御利益があるとして、昔から参詣者が絶えることがなかった。平安時代に建立されたとする比音山清水寺があり、ご本尊が「千手観音」で、今は、この下の寺に仮安置されている。
歴史的には、何度も興亡を繰り返し、廃寺になっていたのを、戦前に一人の女性が「泊観音」として再建し、お堂を建てて、堂守として、生涯を捧げた。その後、縁者のものが、堂守として続け、昭和30年代まで、続けられていたが、その後は誰もいず、結局、廃墟としてその残骸が残っていたのだが、この度、撤去されたのだ。
世話人も向井さんは「いつか、ここに仏像が納められるように頑張りたい」と決意を新たにしていると。
吉熊新聞が伝えてくれている。