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昨日(5/12)、三ツ口山で、辻本さんの猟犬=三ツ口山の守りての「ハナ」と「ゴンべー」が、防護柵の中に侵入してきた鹿を追い詰め、これを仕留めました。

この瞬間をこちらがカメラで捉えるという、幸運に恵まれました。

「ハナと、ゴンべー」に、最大限の賞賛を、送ります。


この日は、朝8時から、辻本さんはいつものように「保育の作業」として、茨やススキなどの刈り払いの作業に、こちらは、栃の木の花が咲いているかどうかを確認のために中尾根ルートに入る。「ハナ」と「ゴンべー」はいつものように山内を見回りに出かけました。

こちらは、中尾根の頂上からさらに奥に入ったところで、栃の木の花の様子を見る為に、中尾根の入ったのですが、入り口付近にタラが沢山あり、新しく芽が出てきているので、これにまず、肥料を捲くことにして、作業を開始。だいぶ経って時に、上の方から犬の鳴き声と同時に大きな足音が聞こえてきました。「あ!何かを追っているな!」と、しかも、その足音がこちらに近ずいてくるので、こちらと衝突するのではないかと身構えたが、横に音が流れていくので、「離れた!」と思うと、すぐに今度は、鹿の命乞いのような啼き声が聞こえてきたので、「あ!」捕まえたのだ。近くだ!ということで、中尾根の入り口のゲートを抜けて、声のする、真ん中の谷沿いへと向かう。

丁度、北尾根に登る入り口と真ん中の谷沿いの道との分岐に作業用テントがあるところの右側の谷のところで、鹿を倒して、首に飛びついて、かみ殺しているところを発見。近づきすぎると犬に怒られるので、20メートルほど離れた道から、様子を見る。
鹿はまだ、生きていて、立ち上がって逃げようともがくが、犬はその都度、首に噛みついて引き倒す、そのうちに鹿が動かなくなり、抵抗が終わる。そうすると、犬はいったん離れる。

それからこちらも近ずく。まだ、生きているようだったが完全に終わりだ。

犬がまだ、首以外のところに牙をたてていないようだったので、辻本さんを、呼びに行く。相当、上の方で作業していたので大声で声をかける。「降りて、行くぞ!」の声を確認して、戻る。

まもなく、辻本さんが来る。

そして、「人間も少し分けてもらおうか」と、捌きにかかる。

辻本さんは小型のナイフで、見事に捌いていく。「今日の捌き方の指導・見学料は3500円のレベルだ」と言いながら、全部を捌く、部位ごとに振り分け、犬用と人間用に分ける。

ポリ袋に入れて、リュックで運ぶ。こちら手足4本を入れて持つが、結構の重さで、足元がふらつくような調子。

結局、この仕事はこの鹿の始末で終わる。

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今、山は新芽が出ていて、鹿にとっては最高の食べ物があります。だから、必死になって、防護柵を越えて入ろうとする。それは物凄い執念で、チョットの隙間などをこじ開けて入ってくるのだ。
この季節の新芽を食べられると木がダメになります。だから、辻本さんは猟犬を仕込んで、山の守り手にしています。犬はこれに応えています。
今回は、幸運にもこの場面に遭遇できました。入り口近くで、肥料を捲きをせずに、栃の木のところに真っすぐに向かっていたら会えませんでした。本当に耕運でした。
こうやって守られて「保育の仕事」が進んでいます。