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8/3、こちらは久しぶりに山に行きました。8月末に甘茶の剪定する作業のための地図を作るために行きました。
辻本さんは、この猛暑、酷暑の中でも保育の作業を毎日、続けています。

上の写真は、イノシシが、中尾根の中段あたりのワラビが生えているところを掘り越しているところを撮ったものです。

辻本さんによれば、「何処から入ってきているのかがわからないのだ、夜に入ってきて、朝には出て行っているようで、鹿や野兎も入っている。保育の草刈をやっているが、鹿やイノシシに入られたら大変なので、今、その対応を検討しているとのことでした。

こちらが、山には、月平均で一日か、二日でしかないので、全く、山の動きについては、ついてはいけない。
山は、自然は、毎日動いているのだ。静止的にしか関われない限りでは、失格なのだ。
あらためて、このことを強烈に突きつけられました。
とにかく、現場を確認するために辻本さんに続いて動く。

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防護ネットです。とにかく、何処から入ってきているのかが不明なので、一定の間隔で、それ以上は入れないために防護ネットを敷くしかないということで、上から、下に向けて、ネットを張る作業です。
まず、そのために、ススキなどを刈り払いで、道を確保し、それに沿って、ネットを張っていくとのことで、辻本さんは鎌を持って、入っていく。

こちらは、中尾根の上段当たりの山歩きの道が、ススキで埋められているので、これを切り払う作業を担当する。

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刈った後の写真が下です。


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こちらの作業中は、アブが飛び回る。

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辻本さんによれば、このアブが飛び回り始めたら、山には蜂が出てくる合図とのことで山での、夏の暑い時には、山作業は蜂との戦争なのだ。あらゆる蜂が飛び回るが、最大の問題はスズメバチとのこと。
昔、「営林署時代に、上が、夏の山作業を指示してくる。その時には、この夏の暑い時に、蜂との闘いをやる作業をなぜ、指示するのか、働くものの命を何と思っているのか、」と、反対したとの話を教えてくれた。山の現実を知らないのもが、指示することの無理さ、無責任さを怒っていました。

山には、三ツ口山の木から落ちた実が、新しい芽を出してきています。

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15年以上経つと、クヌギやコナラが実を落とします。防護柵が無い中で、35町歩の部分でも、生き延びたコナラやクヌギが実を落とし、実生として、芽が出てきているのです。
山が、生きて進んでいることの証左です。
おそらく、これらの方が苗木を植えたものよりは、強く、大きくなるはずとのことです。
道の際なので、足で潰してしまうだろうが、山では、このように動いているのだということです。
この山が、日々、動いていることを実感として、確認できなければ山には入れません。
この日は、そのことを改めて思い知らされました。

⒎,8月に進められた保育の作業=ススキや茨を切り開いて、栃や欅を守る作業の後がよくわかりました。

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山の中腹よりも少し、上になるので、大峰の釈迦が岳が遠望できます。

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