2013年10月
熊野地方の悲願としてあった、高速道路が開通した。尾鷲と熊野の間は、30キロほどの距離でありながら、山と海岸線の厳しさが、往来を厳しくしてきた。国道42号と国鉄紀勢線の全線開通で、相当改善されてきたが、台風や大雨で、紀勢線と国道42号がその都度停止されるという状況が現在も続いている。
尾鷲ー熊野間道路の開通は、紀勢道の全線開通と結びつくことで、全国の高速道路と直結されることになったのだ。予定では来年春。東海圏と近畿圏とが日帰り圏に入ったことになる。
熊野市は、来年春まで、「高速開通、熊野一億円キャンペーン」を展開し、開通をなんとかして、活性化につなげようとしている。確かに利便性や、災害時の物資輸送の柱となり得るので、新たな事態が始まることは歓迎すべき事かもしれないが、しかし、到来する事態は、熊野の地域の人々の想像を超えて、ものすごいスピードで、地域を激変させるだろうと推察する。一言で言えば、熊野は「都市圏」の格好の「日帰り圏」としてのみ、利用され尽くして、数年の内にその「日帰り騒動」も収束して、過疎化と集落の消滅という事態を迎える事となる危険性が高いと思うのだ。
熊野は「日帰り圏として利用」できる空間ではない。観光業界が日帰りプランを計画することには無理があるのだ。来年が「熊野古道」が世界遺産に登録されて10週年という一つの節目を迎える。これと「高速道路開通」を重ねることで、「日帰りプラン」が企画されるであろうが、それは一時のものでしかないことは明白なのだ。
熊野は、自然と歴史と文化を混然一体で、味わうことの中に価値があるのだ。それは「日帰り」という時間では無理があるのだ。
全国の林業、漁業を抱える地域は、過疎化と高齢化で、歴史的な危機を迎えて、もう相当の期間が過ぎている。
弥縫的なその場限りの場当たり的な政策で糊塗している間に、限界集落から、消滅集落へと事態が進行しているのだ。
熊野もその一つであるのだ。林業と漁業の抜本的な再生を柱にして、その豊かな自然と歴史と文化を守り、継承し、味わう喜びで人々が溢れるようにすべきだと思う。
尾鷲ー熊野間道路の開通は、紀勢道の全線開通と結びつくことで、全国の高速道路と直結されることになったのだ。予定では来年春。東海圏と近畿圏とが日帰り圏に入ったことになる。
熊野市は、来年春まで、「高速開通、熊野一億円キャンペーン」を展開し、開通をなんとかして、活性化につなげようとしている。確かに利便性や、災害時の物資輸送の柱となり得るので、新たな事態が始まることは歓迎すべき事かもしれないが、しかし、到来する事態は、熊野の地域の人々の想像を超えて、ものすごいスピードで、地域を激変させるだろうと推察する。一言で言えば、熊野は「都市圏」の格好の「日帰り圏」としてのみ、利用され尽くして、数年の内にその「日帰り騒動」も収束して、過疎化と集落の消滅という事態を迎える事となる危険性が高いと思うのだ。
熊野は「日帰り圏として利用」できる空間ではない。観光業界が日帰りプランを計画することには無理があるのだ。来年が「熊野古道」が世界遺産に登録されて10週年という一つの節目を迎える。これと「高速道路開通」を重ねることで、「日帰りプラン」が企画されるであろうが、それは一時のものでしかないことは明白なのだ。
熊野は、自然と歴史と文化を混然一体で、味わうことの中に価値があるのだ。それは「日帰り」という時間では無理があるのだ。
全国の林業、漁業を抱える地域は、過疎化と高齢化で、歴史的な危機を迎えて、もう相当の期間が過ぎている。
弥縫的なその場限りの場当たり的な政策で糊塗している間に、限界集落から、消滅集落へと事態が進行しているのだ。
熊野もその一つであるのだ。林業と漁業の抜本的な再生を柱にして、その豊かな自然と歴史と文化を守り、継承し、味わう喜びで人々が溢れるようにすべきだと思う。
熊野川の上流の北山川の、上流の大又川が、わが地域を流れる川です。河口から約160~180キロ、川は底まで澄み切った清流です。山の管理=手入れが困難になるなかで、山の保水力が弱くなり、山からの栄養補給が弱くなることで、川の生き物が少なくなり、小型化してきている。自分が知っていた川の姿は約半世紀前なので、その違いの激しさにビックリしました。また、昭和30年代に、「吉野熊野総合開発」の名の下で、電源開発がダムを造ってしまい、魚が大又川に遡上することが基本的に阻止されてしまうと言う致命的に生命力が弱められてしまっています。
絶滅危惧種指定目前のウナギが、大又川では育っています。小さなウナギが放流されていて、川ではウナギが成長しているのです。
5月に入れば、川の水も少し温かくなり、ウナギが餌をあさり始めますので、漁の開始です。
今年始めて挑戦して、9月末で、20匹強を確保した。
近所の人にも、食べて貰い、また、「農家民宿」のお客様にも提供し、結構、喜ばれた。
そのウナギ漁も、まもなく、終了だ。月明かりの時には、ウナギ漁には不向きなので、今月末の月が消えたときが最後の挑戦だ。もう川に入るには寒すぎるぐらいなのだ。
漁は、ウナギが入っているか、入ると想定される石に仕掛けるか、延縄的に流すか、「もどり」を仕掛けるかだ。
夕方に仕掛け、朝、仕掛けを上げにいくときの期待と緊張は何とも言えないものだ。それは、すぐにしぼむものでしかないのだが、
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