集落を流れる大又川です。
この大又川は、熊野川の上流の北山川のさらなる上流で、熊野川の源流域です。保色山と矢ノ川峠に源を発して流れます。
熊野川の河口は新宮市です。熊野川は、十津川と北山川が合流して始まります。昔は、木材を切り出して運ぶ重大な幹線でした。その後、戦後、昭和30年代に「総合開発」の名の下で、水力発電のダムが造られ、川の役割が変化しました。
我が集落、飛鳥は高度300の高地です。
河口からおよそ、160~180キロぐらいか、車で、4時間ぐらいという源流域です。
日本の全ての川の源流域は、海からは遠く離れ、海とは距離的には断絶してあります。その限りでは海とは直接には離れて、海とは無縁の暮らしになります。これは当たり前の話です。我が集落も川沿いに上ってくると海とは遠く離れます。が、海には10~15分で出れるのです。日本の全て川の源流域は海から遠く離れて、海の生活と無縁ですが、わが集落だけは、海の生活も近くで体験出来るのです。海と川とが同時に味わえるという点では、日本でただ一つの場所です。
それは、河口からは、途中で大きく蛇行して、高度を上げるということにあるのです。
海と川が同時に味わえるという自然の姿は、日本ではここ、飛鳥だけです。
飛鳥は自然の宝庫です。季節もいつも二度味わうことが出来るのです。15分の時間差で、季節が半月、一ヶ月の差を体験できるのです。
北山川に大きなダムが造られることで、海からの魚の遡上がほとんど見られないが、源流域の水が綺麗です。放流の鮎の姿も美しいです。
その上で、なによりも最大は、ウナギが捕れると言うことです。
ダム建設の経緯から、大又川の資源としてのウナギがずっと、確保されてきているのです。稚魚が放流されて、天然ウナギとして、大又川で成長しているのです。
ぜひ、自然の宝庫=飛鳥に来て下さい。