昨日=9・28、
山に入り、甘茶の挿し木苗づくりのために、挿し穂を約130本確保。
写真は、家に持ち帰って、挿し木苗としてセットしたものです。
甘茶の里づくりを始めることを考え、そのためにまず、苗木の確保が必要と、時期的にはもう遅いかもと思いながらも、とにかく、実験としてでも始めようとして、動きました。
来年の春の段階で、一町歩ほどの畑で甘茶の栽培を始めたいということで、まず、4000本の苗木が必要という計算で、山に自生している甘茶を使ってその必要な苗木を確保しょうと始めたものです。
園芸用に市販されている苗木は一本700円はかかります。
10月の初めは晴れと出ているので、300本の挿し木苗を作ってみます。
その後は、来年の2月から、3月に、挿し木苗と株分けと、二つの方法で、4000本の甘茶栽培を始める予定です。
甘茶は自然が生み出した非常に大事な資産です。
飲料を始めとした食用と、薬用の二つの面で有用な価値を持ったものです。
仏教で、「お釈迦様の誕生日に花祭りとして、甘茶を飲む」ということ以外は、ほとんど、利用されていません。また、甘茶が栽培されている地域がほとんど無いという現況では、自然のその恵みがほとんんど、無視されている状態です。日本では、岩手県の九戸村で、「商品化」されているだけです。
地方の過疎化の進行に有効な方策を持たない政府の現実は深刻です。
ここ熊野では、「耕作放棄を余儀なくされた田畑」が、太陽光発電のパネルの場に変わり始めています。
これは、田舎の集落は、人が住むところではないという具体的な始まりだと思います。
「耕作放棄を余儀なくされているすべての田畑」を甘茶で埋めることで、人が住める集落として存在し続ける道を選ぶことを今、考えるときです。
三ツ口山では、タラとウドに実がつき始めています。
この身を種として確保して、来年3月に種播きです。